自然農の始め方 実践編 第4回 作付け(その2)

開墾した畑への作付けの2回目です。前回は畝立てをした場所に作付けした野菜の様子を紹介しました。

ここの畑は笹、スイバ、セイタカアワダチソウなどの宿根がはびこっており、これらを除きながら畝立てするのはかなり時間と労力を要します。

畝が完成してから作付けを行うと、作付けのペースが遅くなってしまうことから、一旦畝立てをせずに作付けを行うこととしました。今回はその野菜たちの様子を紹介します。

目次

白オクラ

白オクラは、粘りが強く旨味が濃い品種です。丸さやで大きくなっても固くなりにくいので、週末農家に向いています。

5/29に種まきをしました。1か所5粒の点播きです。畝立てをせず、草を刈った後、種を播く場所の周辺の宿根草の根を取り除いたのみで種まきしました。

その後約1週間で発芽し、下の写真は7/16の本葉3枚の状態です。開墾したばかりで無肥料のため、土中の養分が少なく、生長は通常よりもゆっくりです。株の周りにはしっかりと草マルチをしています。

8/15にようやく最初のさやができ始めました。この後、無事に収穫しましたが、2~3本収穫すると生長がさらにゆっくりになり、収量はさほど多くありませんでした。

耕うん、畝立てをせず、肥料も施しませんでしたが、少ないながらも収穫までたどり着きました。種採りまでできれば、来年は生長が良くなってくると思います。また、草マルチにより土中の微生物が活発になることで、徐々に収量が上がっていくことを期待します。

水ナス

水ナスは3/26に種まき、育苗し、6/5に定植しました。しかし、育苗時にアブラムシにやられ、下の写真のように、かなりボロボロの状態での定植となりました。ナスは養分が多く必要な作物なので、開墾1年目の畑では厳しい条件なのですが、どこまで生長するか実験的に栽培することとしました。

定植から約1か月後の7/9の状態です。アブラムシにやられた葉は落ちてしまい、その後の生長もかなりゆっくりですが、成長点から新しい葉が出ているのが見えます。草マルチをしっかりと敷いて、その後の生長を見守ることにしました。

その後、一枚ずつゆっくりと葉の枚数を増やしていき、9/17になって、ようやく最初の花が咲きました。定植してから出てきた葉は、ほとんど虫の食害はありません。

育苗時のアブラムシの食害と少ない養分という過酷な環境でも生長を見せてくれました。この後結実、種採りまでいくのはかなり厳しいですが、最後まで見まりたいと思います。もし種が採れれば、この環境を耐えた遺伝子により、来年以降さらに良く成長してくれると思います。

落花生

落花生は6/5に7.5cmポットに種まきし、6/19に定植しました。株間60cmで1条植えです。ただ草を刈ってそこに植え付けただけです。

定植から1カ月と少し経った7/30の状態です。葉は健康的で開花が始まっています。

落花生は花が咲いた後、子房柄という管が地面に刺さり、その先に豆ができます。したがって、草刈りが遅れると、子房柄を避けて草を刈る必要があるため、非常に手間がかかります。それをさけるため、茎葉が生長する先の草をしっかり刈って敷いておくことが重要な作業となります。

下の写真は9/9の状態です。肥料は全く与えていないのに、茎葉は旺盛に茂り、子房塀も多数地面に刺さっています。ある程度の収量が期待できると思います。

黒大豆

黒大豆は直播きと、苗を定植したものと各1条で計2条作付けしました。直播きは7/9に播種、苗は6/29に播種し、7/10に定植しました。梅雨時で日照が少なかったため、苗はやや徒長気味となってしまいました。

徒長した苗は、深植えまたは斜め植えなどで茎を土の中に入れることで、不定根が発根し成長が良くなると言われています。下の写真のように、双葉がぎりぎり顔を出すくらいまで深植えにしました。

直播きの方は、発芽率や発芽後の生存率が思わしくなく、半分も残りませんでした。その後、ある程度草丈が高くなった時点で土寄せを行いました。

9/17の黒大豆の状況です。画面の左側が直播きで右側が定植したものです。見た目ではほとんど区別ができないくらい、同程度に生長しています。そしてさやが付き始めました。ここから豆が膨らむかは、土中の水分量や養分量によるため、まだ安心はできません。無事に収穫できることを期待します。

まとめ

今回は、開墾したばかりの畑に畝立てをしないで作付けした作物の生長の様子をまとめました。

白オクラは絶好調ではないですが、何とか収穫できるところまで生長しました。

水分、養分を多く必要とする水ナスは非常に苦しい状況ですが、ゆっくりと生長し何とか開花してくれました。

落花生や黒大豆の豆類は、根粒菌で窒素を固定化する能力があるため、比較的茎葉はしっかりと生長しました。収穫までたどり着けるか見守っていきたいと思います。

この畑の土は比較的水はけが良いので、畝立てをしないことによる弊害は特に感じられませんでした。しかし、作付けする領域と通路の区別がないため、作物が小さいうちは特に、作物を踏んでしまわないように気を遣う必要がありました。

自然農の畝立ては重労働ですが、作業効率を考えると、少しずつでも畝立てをしていこうと思います。

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